Vol.79
2013年5月1日
発行:NPOさんさんくらぶ事務局
会員数:正会員55人 賛助会員募集中
早いもので「さんさんくらぶ」を結成して10年が経ちました。昨年度は記念すべき10周年だったわけですが「夕やけキャンプ」と「ファミリーコンサート」の2大行事がいずれも8月に重なり、それぞれいつもながらの楽しいイベントができました。記念行事としては11月に文科省の助成を受けて「親子元気アップ!事業」に挑戦しました。親子で楽しいスポーツを体験、子どもの体力づくりについて学習もするという趣旨。これ以上は望めない最高の秋晴れの空の下、かつてさんさん幼児園の運動会を何度となく開いた南鶴牧小学校の芝生のグラウンドに、さんさんファミリーもたくさん集まって盛況でした。
とはいえ、全体に活動のエネルギーは低下して来ました。自然学校は子どもたちの多くが中学生になって集まりにくくなりました。田んぼファミリーも減りました。ボランティア活動も広がりませんでした。11年目の新年度は、こうした現実を踏まえて事業全体の見直しを進め、また、旧さんさんファミリーだけでない新しい会員の開拓に努めたいと思います。
新年度の目玉はファミリーコンサートを改造した「日本語で楽しむオペラ」への挑戦です。福田美樹子さんを軸に、プロの歌い手さんのオペラを聴くととともに、合唱や演奏でオペラに参加する仲間を募り、みんなで作り上げるオペラを目指したいと思います。3年目の「夕やけキャンプ」は新しいプログラムを考え、「倉さんの自然学校」も趣向を変えて取り組みます。夏には小野路の宿に観光センターがオープンするので、これを利用した「小野路自然塾」を開く計画を考えています。また新たに「親子なかよし読み聞かせカフェ」をニュータウンの数か所で開設して子どもたちに本を読む楽しさを伝える活動をはじめたいと思います。
さんさんくらぶの意味は会員の生活を楽しく、豊かにするところにあるわけですから、会員の皆さんのアイデアを生かして11年目の再出発を期しています。どうか力をお貸しください。
過日、石巻市の大川小学校にお参りしました。小学校の裏山を見て佇めば、単にここに登れば済むことだったことがわかります。つまり、あれは人災です。
教員の言うことを聴かないで、勝手に裏山に逃げて、助かった子どもがいるという情報もあります。教員はこの裏山に登ることの何を恐れたのでしょう。
裏山は、何故か、教材化されたり、まめに遊び場所として整備した形跡はありませんでした。教材化の手間を惜しんで、危険だから近付かない場所として片付けたようです。
教員は子どもの命と引き換えに「裏山に登ってはいけません」という決まりを守り通したのです。
方丈記に「まめならば使え」とあります。やはり教育として手間暇と手足を使い自然と関係を結ぶ生き方を学ぶことが必要なようです。
私はいつも、方丈記を引きます。鴨長明は平安末期鎌倉初期:地震、遷都、戦乱、飢饉、政権交代等混乱期・変動期のライフスタイルに示唆を与えてくれます。
今の世の中は、また、小規模な経済泡沫(うたかた)の消え、結びが興ろうとしています。また、TTPという開国、敗戦に続く第三の恭順を迫られています。そこでは貧富の落差という「グローバル」な弱肉強食装置が使われます。
今、私達の課題はどんな社会、どんな働き方、暮らし方が人間を幸福にするか、その道を発見することにあるようです。私はその答えも、平安末期鎌倉初期に求めます。
その為、今、週5日5時から9時まで、築地でお坊さんになる人に混じって仏教全般と親鸞の研究として、四時間平安末期鎌倉初期の精神世界にワープして遊びます。
「工藤なおこ」の詩のライオンのような哲学です。哲学はちょっと肩が凝ります。
以上、近況のご報告です。
1里 田植え 6月上旬(田んぼファミリーに協力)
※毎年田植えをするとご利益があります。「合歓の里お田植え祭り」です。
2さんさん海彦 江ノ島行 7月6日土曜日を予定
※水温はやや低いですが、着衣でライフベストを着けて、魚を見て、できれば釣ります。
3さんさん川彦 どぼん 8月5〜7日(夕やけキャンプ)※ドボン、ナイトハイク&西瓜割り
4さんさん山彦 高尾山 10月19日土曜日を予定
※人のいない静かな高尾山を湧き水と美味い豆腐を求めて歩きます。
5里 稲刈り 11月上旬(田んぼファミリーに協力)
※豊作万歳稲刈り祭り
6里 焚き火 2月8日土曜日を予定
※立春の合歓の里で春を探します。
炭焼きも入るかも…
日時:2013年8月5日(月)〜7日(水) 2泊3日
場所:八王子市夕やけ小やけ(多摩センターから貸し切りバス)
内容:浅川の源流探検と冒険遊び/自然の中での音楽とアートの体験
※小学生以上、ファミリーでも参加できます。
日時:2013年10月5日(土)13時半〜16時
会場:南大沢文化会館/交流ホール
出演:福田美樹子(ソプラノ)根岸一郎(バリトン)ほか
特色 1オペラの愉しみ、オペラの歴史の解説や代表的な作品の説明があります。
2歌詞を日本語にして歌います。オペラを身近に感じてもらえます。
3さんさんグループやゲストの演奏も取り込んだプログラムにします