合歓の里 田んぼ日記 2023

10月1日(日)稲刈り(初日)

今年は日照りが心配でしたが、無事に稲刈りの日を迎えることができました。
初夏にお招きした田んぼの神様が応援して下さったようです。
大地の勢いがすごくて、稲に負けじとイヌビエも元気に育っていました。

ハザ掛けの終わった田んぼ 稲刈りをする子どもたち クロコノマチョウの幼虫 ヤマカガシの赤ちゃん

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

稲を刈り、見知らぬ生きもの顔を出す

長く続けてきた稲刈りですが、
今年はこれまでに見たことのない生きものたちが出て来てくれました。
中でも注目は、ウサギのお面をつけたようなクロコノマチョウの幼虫と
毒蛇でもあるヤマカガシの赤ちゃん。
振りかざしていた鎌の手も、ふと止まり生きものたちの姿に見入りました。
みんな田んぼの仲間たちです。

(光橋 翠)

6月18日(日)奉納舞と田植え

五穀豊穣を祈願して、友人の巫女さんをお迎えして神楽舞を奉納しました。
みんなで大地の潜在力に祈りを込めて、田植えの仕上げをしました。
厳しい夏の暑さが予想される中、田んぼの神様たちがお守りくださいますように。

巫女さんをお迎えして神楽舞を奉納 五穀豊穣を祈願 みんなで田植えの仕上げ 泥んこ遊びで子どもたちが見つけたのはザリガニ

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

ザリガニ 触覚をあらわす

風田植え中の泥んこ遊びで子どもたちが見つけたのはザリガニ。
波打つ水面に二本の触覚がちらりと見えたので気づいたそうです。
合歓の里では初めてお目にかかりました。

イナゴの子ども 跳びにけり 時はすでに春終わり

今日はなぜか短歌調。気づいたら春が終わり夏になっていました。
田植えの時期にイナゴも生まれて、稲と一緒に大きくなるようです。

(光橋 翠)

5月28日(日)代掻きをしようと思ったのですが・・・

今日は代掻きの予定でしたが田んぼに水が溜まっていませんでした。
そこで一週間、雨を待つことに。
とりあえず、肥料(牛糞)を入れて代掻きの準備をしました。

竹垣を作ろうと竹を取りに 枯れてたくさんの実をつける破竹

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

破竹 120年ぶりに 枯れ誇る

風船カズラの苗を植えるために竹垣を作ろうと竹を取りに行った子どもたち。
立ち枯れしている竹を選んで切り出したら、たくさんの実をつけたまま枯れていました。
もしかして?と調べたら破竹は120年周期で開花して一斉に枯れるとのこと。
新しく生えてきた破竹の姿を見て、きれいだよ、と子どもが私の手を引いて教えてくれました。

(光橋 翠)

5月14日(日)畔塗りと里山工作(葉っぱプリント)をしました

今日は、曇り空の下、田植えに向けて畔塗りをしました。
子どもたちは葉っぱのスタンプに挑戦。
葉っぱの形を楽しみながら思い思いの色と模様のTシャツやハンカチを作りました。
野外キッチンは窯焼きピザ。大忙しの一日でした。

田んぼに向かう道の甘いキイチゴ 子どもたちは葉っぱのスタンプに挑戦

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

カタツムリ おやこでおさんぽはじめる

田んぼに向かう道では、甘いキイチゴとたくさんのカタツムリのお出迎えがありました。
大きなカタツムリ、中くらいのカタツムリ、見えないくらい小さなカタツムリ。
カタツムリの産卵の季節に入ったようです。

五月雨に 打たれて育つ 蛙の子

4歳の男の子がオタマジャクシをさがすぞ、と張り切って来たので、みんなで大捜索。
ヒキガエルが陸に上がり、アマガエルが卵を産むタイミングで、
前回あんなにいたオタマジャクシは見当たりません。
でも足の生えかかったオタマジャクシが一匹見つかり、男の子も大満足。
観察した後は田んぼに返しました。
最後は土砂降りの中、みんなで森の道を抜けて帰りました。

(光橋 翠)

4月2日(日)野草天ぷらと田起こしをしました

今日は、野草を摘んでてんぷらにしていただきました。
ユキノシタ、タンポポ、ドクダミ、ハルジオン、ほろ苦い春の味。
田んぼの方は、田植えに向けて田起こしを進めました。
山桜が田んぼ一面に花びらを散らしていました。

おたまじゃくしのうえに さくらちる 熱心に農作業をしている子どもたち

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「おたまじゃくしのうえに さくらちる」

田起こしでは、子どもたちはおたまじゃくしの邪魔をしないように作戦を練りました。
まず、田んぼに水たまりをいくつか作ってそこにおたまじゃくしを集めます。
それからその周りを耕したあと、水路を作ってみずたまりを結び、
おたまじゃくしが自由に往来できるようにします。
いつになく熱心に農作業をしている子どもたち、
この救出作業に夢中になっていたのでした。

(光橋 翠)

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