Vol.99
2019年1月8日
発行:NPOさんさんくらぶ事務局
会員数:正会員38人 賛助会員募集中
年が明け、平成最後の年が始まりました。5月からはいよいよ新しい元号になります。NPOさんさんくらぶの活動は満16年になり、自然と文化の2つを活動の柱として、毎年少しずつその範囲を広げています。
「自然」活動のホームグラウンドになるのが合歓の里の田んぼです。年々新しい田んぼが開拓されて、立派な棚田になっています。昨年も、田んぼを舞台に開催される田植えや稲刈り、脱穀などのイベントには遠くからさまざまな参加者が集まってくれました。
合歓の里の田んぼは「文化(アート)」活動の拠点にもなっています。昨年は猛暑の中、初めて案山子(かかし)づくりイベントを企画したところ、子どもたちもたくさん参加してくれました。子どもたちの独創的な案山子で、合歓の里の田んぼが多様性に富んだ楽しい風景になりました。
「文化」活動のひとつとして、昨年9月にゆるい音楽会「第2回さんさんフェス」を開催しました。ブッツケ本番で、飛び入りもあり、卒園生の参加も増えています。お客さんのノリもよく、会場に用意したビールやお酒もあっという間になくなりました。今年はさらにもう一工夫した出し物にしようと作戦を練っています。そのほか、旧さんさん園舎で縄文土偶づくりのワークショップを開催しました。完成した作品は新年早々の餅つきイベントの際に公開されます。
さんさんのイベントはだれでもいつでも自由に参加できます。日頃、何かと忙しいさんさん卒園生や父母のみなさんも時間があればぜひ気軽にイベントをのぞいてみてください。ちょっと日常とは違う経験ができて、リフレッシュできること間違いなしです。
ねむの里にある“さんさんファーム”を、皆さんご存じでしょうか?たんぼの横の小さな畑ですが、薗田浩美先生率いる畑隊(五太子さん、土橋さん、三浦。田島さんはお休み中)で、四季を通じて畑を耕しています。
夏の日照りにも冬の寒さにも、腰痛や息切れにも負けず何とか続けられるのは、里山の心落ち着く風景と、薗田先生や皆とする他愛ないおしゃべりのおかげかな?(笑)
畑の知識はほとんど無く、見よう見まねのにわか百姓ですが、夏にはキュウリやナス、秋には落花生にかぼちゃ、サトイモや長ネギも収穫出来ました。
今は玉ねぎとニンニクが植わっています。無事冬を越して成長すればさんさんくらぶの皆様にも味わっていただけるかも。
月に1、2回のゆるやかな活動ですが土に触るだけでも癒やされますよ!畑隊は現在、仲間を大、大、募集中〜!ご興味ある方はぜひ声をかけてくださいね、お待ちしています。
1/11(日)さんさん旧園舎で「造形ワークショップ」が開かれました。今年、全国的に話題になった「縄文のビーナス」を目標に、参加者それぞれが個性豊かな土偶作りに挑戦しました。指導は一昨年の<お地蔵さんづくり>を教えてくださった造形作家の田宮義寛さん。参加者はくらぶのメンバーに加えて田んぼのオーナー天野さんご夫妻、森の学校の坂根ファミリー、町田市成瀬の沖崎ファミリーの合計13人。3歳から75歳までの年齢幅の超広い作家たちです。まずは田宮さんから縄文土偶の解説、多摩ニュータウンで出土した本物の土器にも触らせてもらいました。制作は新聞紙の芯づくりから始め、板のように薄く延ばした粘土で包み、形にしていきます。子どもたちも積極的で粘土を一人分ずつ取って大人顔負けの作品を仕上げました。
ビーナスあり、戦士あり、いかにも縄文風の土偶から、お地蔵さんまでとりどりです。作品は1か月ほど乾かしてから焼成し、餅つきの時に展示してコンテストを行います。どの作品がグランプリに選ばれるか、楽しみです。
恒例の餅つきを上の日程で行います。今期のさんさん田んぼの収穫はモミでおよそ70キロ、猛暑でよく育ち、台風の被害はほとんどなく、豊作になりました。
田んぼ活動には東京都大田区の「森の学校」の子どもたちと父母、日野市の障害者福祉団体「里山耕房くらさわ」の若者たち、ホームページを見て参加した町田市のファミリー、夏までは倉さん教室の帝京大の学生など、多彩なメンバーが関わってくれました。みんなの協力で育て上げたもち米をおいしいお餅にして、賑やかに味わいたいと思います。
田んぼに関わらなかったというご遠慮はいりません。お誘いあわせの上おいでください。さんさんおやじ連による“焼きサバ”のふるまいもあります。お楽しみに。
※お手伝いいただける方は9時ごろに来てくださると助かります。
※お神酒もあります。飲む人は必ずバスか徒歩で来てください。
※上履き(スリッパなど)をご持参ください。
※雨天の時は27日に延期します。
※多摩センターバスターミナル10番乗り場『小野路経由鶴川行き』
浅間下(センゲンシタ)バス停下車2分〔9:00 / 9:50 / 10:40 / 11 :30〕
冒頭にもありましたが、NPOさんさんくらぶは16歳、そして『ナチュール』はなんと100号の大台間近になりました!里山自然学校のお知らせと報告をメインに紙面を作ってきましたが、会員の皆さまの「リレーコラム」や、時々難解だけど面白い「倉さんの多摩手箱」、「ねむの里の田んぼ報告記」等等等…沢山の思い出が詰まっています。100号の記念特大号が実現できるかどうか〜只今企画検討中。皆さまの忌憚ないお声もお聞かせいただけたら嬉しいです。今後ともご理解・ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。