Vol.106
2021年6月1日
発行:NPOさんさんくらぶ事務局
会員数:正会員38人 賛助会員募集中
非常事態宣言が延長され、いつまで続くのかわからないコロナ禍の今日、さんさんの活動もいろいろ制約を受けています。昨年の音楽フェスは、ちょうどコロナの谷間の12月だったので、かろうじていつもの交流ホールで楽しい演奏会が開けました。お客さんが集まり過ぎないように宣伝は控えめにし、コロナで大流行のオンライン方式を併用して、関西の藤田ファミリーにも遠隔参加してもらうことができました。今年も12月にフェスに挑戦します。どんな内容、どんなやり方がいいか、皆さんのアイデアをぜひお寄せください。
満を持して昨年秋に誕生した「さんさん音楽劇団」は、チェロ演奏と絵本の読み聞かせを組み合わせたユニークなプログラムを用意して、地域の幼稚園や保育園を巡るはずが、全く動くことができませんでした。今年は果たしてどうなるか。夏までにはコロナが収まって、秋口から活動できることを祈るばかりです。
期待できそうなのは田んぼを中心にした里山活動。自然はいつもと変りなく豊かな緑を育て、花を咲かせ、虫を生み出し、小動物を活動させてくれます。開かれた空間で、比較的安全に活動することができます。合歓の里の田植えは6月の第1~第2週に行いますが(どうぞおいでください)、一列に並んで群れになって植えるのではなく、バラバラに散開して植えていきます。また、みんなで集まるイベントだけでなく、それぞれのファミリーが勝手に里山や田んぼや畑の活動を楽しめる個別型プログラムをいろいろ考えてみたいと思っています。
学校には放課後教室というのがある。文科省も推進している活動で今日どこの地域でもやっているらしい。私の地域の学校にもあって、地域のある人の依頼によってお手伝いすることになった。もっともこのコロナ下で休眠状態ではあるが、それでも何度か開催されたのだが、これが実につまらない。
学校はほとんど関わらないというのが建前で、私が見るに責任放棄だ。代わりに市役所の児童少年課なる役人が来て色々言う。時間は放課後の2時間、学校内の校庭、決められた教室だけでやってください。内容はサッカー、ドッチボール、囲碁・・・。他にもこれこれの制約があります、お手伝いいただく大人の皆様は「安全管理者」です、子供を見守ってください、その都度報告書を必ず市役所に提出してください、という具合だ。何だ、私たちは利用されているだけか!? その点、さんさんくらぶの活動は放課後教室の対極にある。大人も子供も自由に遊ぶ。学校という檻の中でなく、自由に野山を駆け回る。あるいは楽器を勝手にかき鳴らす。粘土やトンカチを持ち出して思い思いのものを創る。管理のための報告書などない。思い出はそれぞれの心の中に刻まれるだけ。私はこちらにこそ大いに期待したいと思っている。
おひげから頂戴した合歓正宗の瓶には、善光寺門前の酒屋「雲山」のラベルが貼ってありました。この酒に酔うと「数珠に引かれた善光寺参り」が脳裏に甦ります。
善光寺には天台宗の「大勧進」と浄土宗の「大本願」の2つの寺があり、2人の住職がいます。「大本願」は大寺院としては珍しい尼寺です。その朝の行事に「お数珠頂戴」とありました。「さすが善光寺!数珠ちょうだいな」と思って本堂で土下座。そこに大本願の鷹司誓栄尼公上人が到着。頭をお数珠で撫でてくれましたが、お数珠はいただけません。朝の行事なので帰りはくれるよね…とまた土下座、でもまた撫でるだけ…。ようやく「頂戴」の意味を理解したというわけです。
しかし、この尼公(アマギミ)上人の「南無阿弥陀仏」の十念唱導アリアは絶品でした。門前の土産物屋の人々は上人の赤い傘が大本願に入るまで、頭を垂れて見送ります。大本願は皇室に縁のある尼門跡寺院で住職任期は終身だそうです。
さて、もう一方の大勧進住職は天台宗、本社は叡山で、支店の上野東叡山寛永寺からも来ます。さんさんでもおなじみのパネルシアターの考案者、古宇田亮順さんの親父さんが善光寺住職を務めたことがありました。土産物屋に古宇田住職の評判を聴きました。「悪いことはしなかった」。素っ気ない回答でしたが、知合いの父親なのでちょっと安心しました。
早い話、地元民は輪番で来る大勧進貫主より、終身の大本願尼公上人を尊敬して頼りにしてきたのです。尼公上人もその地元民の期待にふさわしい門跡たろうと毎日のご精進で、人格も陶冶。「女の坊さん」トップの誇りというものでしょう。女性活躍の時代はとっくに善光寺には来ていたのです。
さんさん田んぼの田植え、まだ体験したことのない方は一度やってみませんか。
初夏の田んぼのなま暖かい水に入って、泥の感触を楽しみながら小さな苗を差し込んでいきます。
頼りない苗がやがて立派な稲の株に成長して、豊かな実りを生むのです。
田植えは、
6月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)を予定しています。
どの日のどの時間でもOKです。
ちょっとでも田んぼに来て、1本でも2本でも植えてみませんか。
忘れがたい体験になるはずです。
興味のある方はおひげまで。
電話かSMSで。
090-4703-8878
さんさんフェスと銘打ってから5回目の節目の会になります。さんさんにつながる人みんなの発表の場/交流の場と位置付けています。音楽あり、語りあり、見世物あり、作品の展示や収穫物の配布も考えています。コロナの状況が好転すれば飲食を伴う交流タイムも計画しています。オンラインによる遠隔地との交流も考えています。
*発表したいコト・モノがあればできる限り受け入れます。遠慮なくお申し出ください
*フェスの内容や進め方についてアイデアを求めています。提案をお待ちしています。