Vol.107
2021年11月17日
発行:NPOさんさんくらぶ事務局
会員数:正会員38人 賛助会員募集中
昨年、猛暑の夏に文科省の助成を受けて成功裏に終わった里山キャンプに今年も再挑戦した。ただし夏の合歓の里は暑過ぎる、 9 月に 移して秋の涼風に吹かれながらやる計画だったが、コロナの非常事態が明けずに中止、代わりに 10 月初旬、稲刈りをテーマにしたデイキャンプ(日帰り)に切り替えて参加者を集めた。
1回目の10月9日(土)は、地元の小学生や日野市の「くらさわ」組でのんびり稲刈り、昼は倉品食堂の炊き込みご飯のおにぎりに舌鼓を打つ。午後の子どもたちはイナゴとカエルを追うのに余念がなかった。大人たちは稲束づくりと稲架かけに精を出す。
2回目の10日(日)は、田んぼファミリーが大集合、知り合いを誘って来てくれたので、子どもは幼児から小学生まで19人、大人17人という、かつてない規模の稲刈りになった。大人は泥田の深いところを担当、子どもたちも刈った稲を手から手へ渡して行く連係プレイを巧みにこなして効率よく作業ができた。倉品食堂は40人分のおにぎりや豚汁づくりでてんてこ舞い。お母さんたちが手伝ってお腹も十分に満たすことができた。
それにしても、幼児から後期高齢者まで、70年を超える年代の広がりは素晴らしい。記念写真の一人一人がみんな満ち足りた明るい表情を している。ベートーベンの第九ではないが「すべての人が兄弟になる」という境地を心の底から味わえた稲刈りだった。
結成1年目のチェロとゆかいな仲間達(仮)はチェロの生演奏と絵本読み聞かせのコラボグループです。
今回は鶴川商店街の図書館祭りに行ってきました。
演目は大型絵本「パパおつきさまとって」と、ませぎりえこさん作「まじょまじょランド」語りの間に流れる音楽はチェロ奏者の志村さんによるオリジナル曲です。
当日はあいにくの雨。しかも寒〜い一日。どうなることか…という雰囲気でしたが、そんな中、雨にも負けずやって来た元気な子ども達が親子で集まり、読み聞かせがスタートしました。
“おつきさま〜”では、大きなお月さまの絵に目を丸くする男の子や、“まじょまじょ〜”では、魔女の登場シーンで「きゃー」とおどろく女の子などみんなよく聴いてくれて、語りの私も気合入っちゃいました。
絵本の後は工作タイム。ませぎさん考案のハロウィンかぼちゃくんと、オバケちゃんマラカスを子ども達だけでなく、お母さんも一緒に作ってくれました。ハロウィン気分満喫です。
この日の収穫は、あまりに寒くてたまらず購入したあったか肌着通称ババシャツと、雨の中でも大喜びで見てくれた子ども達の笑顔でした(^0^)。
子どもの笑顔はほんとに周囲を温かくしますね。ありがとうございました
小生、学生時代から能楽研究会に属して修練しておりましたが、この度、ひょんなことから佐渡の薪能でワキ方を務める大役が回ってきました。以下、その顛末です。
麻の紋服で新潟から乗船。同船のスタッフと船中稽古をこなしながら無事両津に着岸。加茂湖畔の能舞台へ着くやいなや舞台でウォーミングアップ。やがて《申し合わせ》ゲネプロ約一時間。プロの能楽師の駄目出し。装束を付け、山伏に変身。鏡の中の山伏祐慶と対面しました。
薪着火。《お調べ》(囃子方チューニング)演能開始の合図。山奥の一軒家の女主人役のシテは布で覆われた作り物の家に入ったまま登場。ワキ(小生)は「お幕」と発声して、幕あげて舞台へ、シテと問答。以下の展開をわかりやすく書くと、「泊めてね→ダメ→まあ、いいよ→ありがとう→ところで寒いから薪を取ってきてあげる→えろう、すんません」、ただし「私の寝室を見たらいけません→まさか見ませんから」とお約束。
ここから間狂言《童話の世界》。ワキ一同、扇を頭に当てて「寝んね」の約束ポーズ。すると、同行の下っ端狂言方が、寝室を覗こうとして、ワキ小生に叱られる事、二回。しかし、三回目に成功して、寝室内を覗いて死屍累々と報告。小生は「本当なの?じゃあ見てみよう」と立ちあがり「これは音に聞く安達が原の黒塚に籠もれる鬼の住処なり」と「心も惑ひ肝を消し」「足に任せて逃げ」ます。
そこへ「見たな…」と後シテ登場。ここから鬼女と山伏の《スペクタクル舞踊劇》。怒り狂う鬼女(シテ)に、僧と山伏(ワキ)が法力で対抗し、鬼女が祈り伏せられる働き事(囃子を伴う所作のこと)。小生は数珠サラサラと押し揉んで、鬼女を橋掛かりの幕際まで追い込んだり、鉄杖を振り回す鬼女に舞台の端のワキ座まで追い込まれたり。そんなこんなのエクササイズで、脈拍180レベル。囃子が終わり、呼吸を整え「祈り伏せにけり」で、引導を渡してワキ座に戻り、シテのお馴染みの仕舞の部分を舞台から見物。シテが幕に入るのを見届けて、摺り足歩きでゆっくり退場。
一世一代の能楽師体験、事前の心配ごとは大汗とともに雲散霧消いたしました。
11月23日は勤労感謝の日。昔はこんな労働者風の名称ではなくて、新嘗祭(にいなめさい)という収穫祭の日であった。今年の収穫を神さまに感謝して、みんなで新米を「嘗める=味わう」日だったのだ。今年は秋の「里山工作室」のイベントを行うこととした。山からツルやツタを集めてクリスマスリースを作るという趣向だが、もう一つ「食べる」プログラムを用意した。倉さんシェフの仕切る「芋煮会」である。サトイモは合歓の田んぼのすぐ下にある「さんさんファーム」で、そのだ元園長が丹精して育てた逸品だ。どんな味の鍋ができるか楽しみだ。
今年は取れたばかりの新米(もち米)をおこわにして、みんなで少しずついただく「新米の儀」を行う予定。雨が降っても旧さんさん園舎に場所を移して開くので、ぜひご参加ください。
やっとおさまった新型コロナ騒動ですが、冬場に次の波、という噂もあります。イベントやるならその前にということで、毎年恒例のさんさん主催の音楽イベント「さんさんフェス2021」を12月4日(土)の午後に南大沢文化会館交流ホールで開催します。入場無料、出入り自由ですので、ぜひお気軽にお越しください。
詳しくはちらしをご覧ください。以前のようにお茶やお酒を飲みながら楽しくやりたいところですが、今回はまだ我慢して、きちんと感染対策した上での開催です。
オンライン配信もありますので、遠方の方や出不精の方もぜひ覗いてみてください。music@sansanclub.jpにご連絡いただければ、アクセス方法などをお知らせします。