Nature ナチュール NPOさんさんくらぶ事務局便り

Vol.103
2020年5月8日
発行:NPOさんさんくらぶ事務局
会員数:正会員38人 賛助会員募集中

おひげズ.com

コロナ危機を乗り越えて前進!・・・新年度の計画

 合歓の田んぼの大凶作(平年の4割)というのが2019年度の大事件だと思ったら、年度末、にわかに世界を襲った新コロナのパンデミック。春のお楽しみ行事の「野草てんぷらの会」はいっぺんに吹っ飛んでしまいました。

 それでも2019年度はさんさんフェスの音楽会を9月と11月の2度にわたって開き、それぞれ趣向を凝らした運営で多くの聴衆と愉快なひと時を過ごすことができました。縄文人のセンスに学ぶ「顔面土器づくり」の造形ワークショップも傑作がたくさん生まれて、くらぶのアート活動は好調でした。

 2020年度は、何よりもまずコロナの終焉が待たれるところです。それまでは活動自粛でじっと辛抱、夏の終わりごろから本格的に活動できるといいな、と考えています。合歓の里はエコトイレが出来、ドラムカン風呂も設置、テントやテーブルもイスも用意してあります。失地回復を目指す田んぼに加えて、畑にもニンニクや豆や里芋など作物を増やしました。会員の皆さんにはお弁当持参でハイキングに来てほしい。「ちょっとだけ農業」にも挑戦してみてください。

 文化活動の柱である「音楽フェス」は12月6日(日)午後、いつもの南大沢交流ホールで開く予定です。今年も「ストーリーのある音楽会」をめざし、これからアイデアを練ります。

 もう一つの「つくる」プログラムは「里山工作室」という名前を付け、カカシづくり、粘土の造形、ツリーハウスや段ボールハウスに取り組みます。親子連れでぜひおいでください。

(おひげ)


さんさんフェス2019 Part2 11.23

 今回、さんさんフェスの原稿を書くにあたって、改めて、新出さんがYouTube※にアップしてくれたフェスの録音を聞いてみました。(半年前の記憶が…^^;)実は本番中、司会なのに曲をすっ飛ばすというド失敗をやらかした私としては、録音を聞くのはかなり後ろ向き。けれど、聞いているうちに楽しい気持ちがどんどん溢れてきました。

 さんさんフェス2019 Part2は、第一部のアンサンブルと第二部の「さんさん版・サウンド・オブ・ミュージック」の二部構成でお届けしました。

志村さんのチェロの音色の深さ、小林さんのピアノ伴奏の巧みさ、寄せ鍋さんのテーマ曲演奏の華やかさ(とばしてごめんなさい!)、ドレミの歌をお琴で表現するH2O2さんのアレンジの素敵さ、エーデルワイスを歌うパパちちの味わい深さ、AJETさんのハーモニーの美しい響き、そして、そして、その曲たちを全部かっさらう勢いの将軍倉さん達の漫才ならぬスリリングなやりとり。

出演者にとっても、お客様にとってもちょっぴりハラハラドキドキの展開でしたが存分に楽しく想い出深い時間となったことを覚えています。

音楽のイベントやコンサートが相次いで中止になり、寂しいこの頃ですが、音楽は心の栄養!

心が細くなる前に、また、皆さんで音楽を通して楽しい時間が過ごせるといいな…と感じる日々です。12月の音楽会でぜひお会いしましょう!!録音を聞いて楽しくなり、ウォーキング中に♪マリア〜♪って歌っていたら前から人が来て、めちゃ恥ずかしかった三浦でした。

(三浦 実香)

さんさんフェス2019秋 第一部(アンサンブル)

さんさんフェス2019秋 第二部(サウンドオブミュージック)


音楽の出前

チェロを囲んで聴いて歌ったステキな時間

 3月18日、日野市の「里山耕房くらさわ」(障がいのある人への生活支援施設)に、さんさんフェスパートⅡで活躍されたチェロ奏者の志村壮太さんを派遣し、ともに楽しむ音楽会を開きました。以下は、志村さんの報告です。なお、進行役は織田祥代さんにお願いしました。

 この度、「くらさわ」にてチェロとピアノで演奏をさせていただきました。

 「くらさわ」には幅広い世代の方々がいました。皆様がとても生き生きと活動をしており、エネルギーに満ち溢れている空間でした。

 一緒に歌いましょうと声をかけると、みなさんとても楽しく歌ってくださり、とても楽しい時間を過ごせました。ずっと一緒に歌っていると皆様がどんどんヒートアップしてしまうので、定期的にクールダウンも必要なことを知りました。

 思った以上に幅広い曲のリクエストがあり、とてもマニアックな曲などもあり、皆様それぞれ思い入れのある曲があるのだと実感しました。全体を通して印象に残ったのは、皆様の集中力の高さでした。長い時間集中することは難しいとのことでしたが、短時間に対する集中力の高さは物凄かったです。

 こちらの演奏を一緒には歌わずに聴いてもらう時は、物音一つ立てずにじっと聞いていました。本当に静かな空間の中で演奏をしました。良い意味で緊張感を持つことができました。

 個性豊かな方々と音楽を通じて会話をすることは、私にとって貴重な体験でした。このような機会をいただけたことを心から感謝いたします。

(志村 壮太)


Shinde ism

「新型コロナウイルス退散祈願 田んぼパーティ」開催をめざして

 令和の日本でまさかの疫病蔓延中です。街ゆく人のほぼ全員がマスク姿です。マスクを着けていないと、裸で歩いているかのような視線を浴びるので、外出する時に玄関で「鍵、財布、スマホ、マスク、…」と持ち物を確認するようになりました。

 散歩していると、大混乱なのは人間界だけで、草木や鳥、虫の世界はいつもと変わらないことに少し安心します。人が少ない場所でマスクを外すと、この季節の匂いを強く感じることに気づきました。新芽の葉っぱや花、土の匂いが混ざったような感じです。すぐに匂いは弱くなるので、またマスクをして少し後に外すのを何度も繰り返してます。マスクのおかげで発見した楽しみです。

 今回の騒動は、おごる人間界に対する目に見えないものの警告のようにも思えます。昔の人は、目に見えないものに対抗しようとおまじないや妖怪などを編み出したのでしょう。疫病から人々を守る妖怪アマビエが急に有名になりましたが、アマビエに似たロゴマークのスターバックスが全店休業なのであまり御利益ないのかも知れません。

 人間界の混乱と関係なく季節は進むので、さんさんの田んぼは6月ごろの田植えや秋の収穫のためにいつも通りの準備が必要です。騒動が一段落したら、春に中止になった「新型コロナウイルス退散祈願 田んぼパーティ」も復活することでしょう。それまでの間ぜひみなさんご自愛ください。さんさんの田んぼや音楽イベントでみなさんに再会できるのを楽しみにしております。

(新出 英明)

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